頭のいい人が話す前に考えていること|信頼される人の“考え方”とは?

頭のいい人が話す前に考えていること 読書メモ

忙しい日々のなか、ふと手に取った一冊

通勤電車の中で、今日のスケジュールを確認する。昼休みを取る時間すらなさそうで、また忙しい一日になりそうだ。
昨日も顧客対応で残業だったし、頑張ってはいるけれど成果が思うように出ない。
同じ時間働いているのに、成果を出している人がいるのはなぜ? その秘密が知りたい。
そんなモヤモヤした気持ちを抱えながら、打ち合わせ前に立ち寄った書店で、あるタイトルに目が止まった。

『頭のいい人が話す前に考えていること』

手に取って、表紙にある「話す前に立ち止まる勇気が必要だ」というコピーに引き込まれる。
そして思った。「仕事ができる人は、話す前にどんなことを考えているんだろう?」

7つの黄金法則と5つの思考法で、“考える力”を磨く

本書の著者・安達裕哉さんは、ビジネスメディア「Books&Apps」運営者であり、これまで3000社以上の経営者と対話してきたコンサルタント。
彼の豊富な実体験から紡がれた「伝える前に考える力」が、読者にもわかりやすく、共感できるエピソードで語られている。

中でも印象的だったのは、以下の2つの柱。

🔸 7つの黄金法則

  1. とにかく反応するな
  2. 頭のよさは、他人が決める
  3. 人はちゃんと考えて“くれて”る人を信頼する
  4. 人と闘うな、課題と闘え
  5. 伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい
  6. 知識はだれかのために使って初めて知性となる
  7. 承認欲求を満たす側に回れ

🔹 5つの思考法

  • 客観視:感情や先入観を排除し、物事を距離を持って冷静に捉える思考法
  • 整理:複雑な情報を構造化して、本質を整理する力
  • 傾聴:相手の話を遮らず丁寧に聞き、本音や感情をくみ取る姿勢
  • 質問:本質を引き出す問いを立て、思考を深める方法
  • 言語化:漠然とした思いや考えを、わかりやすい言葉にする力

📚 共感できるエピソード:信頼は“ちゃんと考えること”から

本書には多くの共感エピソードが紹介されているが、特に印象深かったのが次の話。

✅ 法則3「ちゃんと考えて“くれて”る人を信頼する」

著者が奥様とショッピング中に服の相談を受けたとき、「どっちの服が似合う?」という問いに対して、直感で「白がいいと思う」と答えた。
しかしその答えに奥様は不満げ。その理由は「私のことをちゃんと考えてくれていないと感じたから」だった。

本当に相手を思うなら、「それぞれの服、あなたはどこが気に入ってるの?」と、相手の考えを聞き返すべきだった。

これはビジネスでも同じ。相手の立場で“ちゃんと考える”ことが信頼につながるのだ。

✅ 法則4「人と闘うな、課題と闘え」

もう一つ印象的だったのは、家具店勤務の知人が対応したクレームの話。
食器棚に傷があり、交換を求める電話があったが、在庫がなくすぐには対応できない。
しかし丁寧に事情を聞くと、顧客は「明日からの家族旅行を気持ちよく迎えたかった」から怒っていた。

そこで彼は、展示品とお菓子を持って自宅を訪問し、後日新品と交換することを伝えた。
その誠意に顧客は納得し、結果として交換も不要になったという。

この対応のポイントは「論理で説得する」のではなく、「相手の気持ちに寄り添い、本質的な課題を解決する」ことだった。

🔍 “考える”習慣が、あなたの未来を変える

本書には、こうしたリアルなエピソードとともに「頭のいい人」がしている思考の習慣が詰まっています。

✅ 会話でうまく伝わらない
✅ 相手の反応に戸惑う
✅ 自分の考えが浅いと感じる

そんな悩みを感じている方には、この本がきっとヒントになるはずです。
実践的で、今すぐ使える知恵がたくさん詰まった一冊。
「話す前にちゃんと考える」という、たった一つの習慣が、あなたの人間関係や仕事、人生を少しずつ変えてくれるはずです。

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